アタッチメントってなんだろう?
アタッチメントという言葉を最近よく耳にしませんか?
日本語訳では愛着と言われていますが、愛情と勘違いを避けるためあえてアタッチメントという言葉を残しているそうです。
幼い頃の特定の養育者との間に形成される「絆」。くっついて、密接に関わることで伝わる情報は多岐にわたり、乳幼児は感覚として取り入れています。アイコンタクト、笑顔、匂い、温もり、肌触り、言葉、雰囲気など、「この人は絶対に自分を守ってくれる」という要素は挙げたらきりがありません。自己肯定感(自分は生きる価値があると感じられる心)を育み、精神的保護のもと自立するきっかけとなります。人を信じ、自分を信じることのできる感覚は、その後の人生にも大きく良い影響を与えます。
アタッチメントスタイルと言って自分がどのようなタイプのくせや特徴があるのかわかるものも出てきました。自分の行動傾向を客観的にみることができ様々なことに活かせそうです。
発達障害の診断者数は10年余りで10倍、小中学生の8.8%が可能性があることが文部科学省の調査で分かりました。その中には愛着障害の子どもも多く含まれているとされ、本格的に調査が始まります。
親子ともに目まぐるしい日々を過ごす時代だからこそ、しっかりとアタッチメントについて考え、行動することが求められています。我々一人ひとりにです。それが世界を良い方向へを導くのではないでしょうか。